前回の記事で月齢16カ月の次女Mが「マンマ」に続いて「アイス」という言葉を覚えたと書きました。実はほかにもありました。「モア(more)」です。
これまで、何かもっと欲しい物があるとき、Mは「もっ、もっ」と言っているようでした。わたしは勝手に「まだ小さいから『もっと、もっと』と言えずに『もっ、もっ』となっているのだろう」と思い込んでいました。ところが、実際には『モア、モア』と言っていたのだと判明。英語で「もっと」を意味する「more」のことです。
平日の昼間はまるまる9時間、保育園で英語の洪水を浴びているM。英語の言葉をたくさん覚えていてもおかしくありません。ですが、そのことがわたしの頭からすっかり抜け落ちていました。
保育園から帰宅する夕方以降、Mの言語環境は日本語に切り替わります。毎日同じ事について昼間は英語、夕方以降は日本語で語りかけられ、Mはひょっとしたら混乱しているのかもしれません。言葉を覚えるのが遅いと感じていましたが、Mが置かれた状況を考えれば仕方がないのでしょう。
「マンマ」しか意味のある言葉を話さなかった月齢16カ月の次女M。最近になってようやく2つ目の言葉を話すようになりました。「アイス(正確にはアイシュ)」です。
わが家では時々、行き付けの「バスキン・ロビンス」でアイスクリームをまとめ買いします。先週、Mがヘルペスでどうしようもなかった時、アイスクリームを与えました。以来、台所の冷蔵庫にアイスクリームがあるということを認識するとともに、「アイス」という言葉も覚えました。通常、「アイス、アイス」と言いながら冷蔵庫の前まで歩いて行き、冷凍庫を指さして再び「アイス、アイス」と言います。誰にも相手にされないと、しばらくして「アイス、アイス」が「アー、アー!」という泣き声に変わります。
食べる場所も決まっています。パソコンの前です。ヘルペスの時、わたしはMを膝の上に乗せ、インターネットのユーチューブを使ってクレイアニメ「ピングー」を何度も見せました(ユーチューブがあって本当に便利!)。わたしの膝に乗ってピングーを見ながらアイスクリームを食べるのがMにとって最高のエンターテインメントになってしまったのです。
こんな習慣はいつかは終えなければなりません。行儀が悪いうえ、わたしがまったく動けなくなるからです。
もっとも、Mは今、完全にパパっ子。パソコンの前にいなくてもわたしを放っておいてくれません。何をするにもそばにパパがいないと気が済まないのです。少しでもそばを離れると、「アー、アー!」と抗議しながらわたしの所までやってきて、元の場所に戻るよう要求するのです。
これを大変と思うべきか、うれしく思うべきか。数年先に現在を振り返れば、きっと「懐かしくて楽しい思い出」になっているでしょう。そして、そのような経験を2度とできないということを残念に思うかもしれません。
今週は特に大変な週でした。仕事に追われたからではありません。月齢16カ月の次女Mの世話に追われたからです。
先週末、Mの唇に疱疹があるのを発見。口を開けて中をのぞくと、舌にも疱疹が……。妻は「口内炎かも! 食事や飲み物がしみて、大変なことになる」と判定。わたしが月曜日(9月28日)に病院へ連れて行くことになりました。
ただ、月曜日は大学生の助っ人をロサンゼルス空港まで送り、同時に新たな助っ人のおばあちゃんを同空港で迎えなければならない日。仕方がなく、Mを車に乗せて同空港へ行き、道中、妻に病院へ電話してもらいました。幸い、午前11時半にアポが入りました。それまでにはクレアモントへ戻れます。
病院では、優しい女医ドクター・ホンがMを診てくれました。
「うーん、これはヘルペスですね。伝染性ですから、他人とコップやお皿を共有しないようにしたほうがいいですね。Mはおもちゃをなめますか? もしなめるのなら、おもちゃもそのままにしないで、ふくように」
「保育園に連れて行けるんですね?」
「はい。でも、ヘルペスがほかの園児にうつらないように、保育士にきちんと指示してください。あと、塗り薬のオラジェルを使うといいでしょう。痛みを止める効果があります。幼児用のタイラノールを使うのもいいです」
クレアモントに帰り、ドラッグストアのCVSで早速オラジェルを手に入れ、Mの口に塗りました。次に保育園用の昼食を用意。昼寝時間が終わる午後2時ごろ、Mを保育園に連れて行きました。保育士には自信を持って「病院で大丈夫と言われました」と報告しつつ、Mを手渡しました。
ところが、手渡すやいなやMが号泣。どうやっても泣き止みません。保育士は「本当に大丈夫なのですか? 汗をいっぱいかいてますよ。きょうは様子を見たほうがいいのでは」と不安そう。結局、Mを休ませることにしました。
続きを読む "次女のヘルペスで大わらわ" »
ようやく馴染んだ保育園を卒園して、実質的に小学校へ入学した長男A(厳密には幼稚園ですが、アメリカでは小学校の一部との位置づけ)。入学早々、ママと次のような会話を交わしたそうです。
「A君、休み時間に外に出て、保育園を見ていたの」
「どうして?」
「保育園のほうがいいから。保育園を見ていたら、悲しい気持ちになっちゃった」
「何で悲しいの?」
「だってジェシーに会えないんだもん」
Aが通っていた保育園は、小学校のすぐ隣に位置しています。歩いて文字通り数秒の距離です。なので、校庭から園庭を眺めることができます。そこからジェシーの姿が見えたのでしょう。
ジェシーは、保育園でAを慕っていた小さな園児です。かわいい男の子で、いつもAの後を追いかけて離れなかったようです。Aは腕白な友達はどちらかというと苦手ですが、内気で年下のジェシーのことが大好きでした。
このところ、子供が立て続けに病気になっています。
まずは月齢15カ月の次女M。水曜日(9月16日)の昼間、保育園から電話がかかり、「100度(摂氏38度弱)以上の熱です。泣いてばかりいます。迎えに来てください」。最近は病気もせずに調子が良かったのに、ついに風邪です。
でも、休ませるほどひどい風には見えませんでした。確かに鼻水が出ていましたが、100度以上の熱は一時的だったようで、家では元気でした。食欲も旺盛。とはいえ、保育園には「24時間ルール」があります。「熱が引いてから24時間置かなければならない」という意味です。というわけで木曜日は保育園に預けられなくなりました。
木曜日にMを休ませましたが、熱もなく上機嫌。スポーツクラブ「クレアモント・クラブ」の保育施設に数時間預けることもできました。ついでに、3種混合の予防接種の時期を迎えていたので、公的医療施設で注射してもらいました。ここで予防接種すると、公的補助が出てすべてタダなのです。
久しぶりの注射にMは大泣きし、一気に不機嫌になりました。どうやっても泣きやまず、その後の対応が大変でした。でも、夕食前にママが帰宅し、抱っこしてもらったら、泣きやみました。
金曜日には「これなら絶対に大丈夫」と思い、Mを保育園に連れて行きました。ところが、その日の昼間、再び保育園から電話。「Mがピンクアイです。伝染性ですから、迎えに来てください」。ピンクアイとは結膜炎のこと。保育園に行くと、Mは元気そう。でも、仕方がありません。かかりつけの病院に電話すると、「あすの土曜日、午前9時15分に来てください」。
続きを読む "次女に続いて長女が病気" »