きょうのロサンゼルス・タイムズ紙1面で、アメリカ報道界最高の栄誉であるピュリツァー賞の詳細が伝えられていました。改めて「日米のジャーナリズムはずいぶん違うなあ」と思いました。
全部で14部門ある報道分野では、いわゆる「調査報道」や「解説報道」をはじめ、徹底的に深掘りし、真実に迫ろうとする記事が高く評価されます。「日本版ピューリツァー賞」新聞協会賞のように、日本的な特ダネ記事はまず受賞対象になりません。日本的な特ダネとは、単純化すれば「何もしなくてもいずれ発表されるニュースの先取り」記事です。
ピュリツァー賞の創設者は故ジョセフ・ピュリツァーであり、彼はコロンビア大学ジャーナリズムスクール(通称Jスクール)の創設者でもあります。今でも同賞の選考委員会はコロンビア大にあり、同大はアメリカジャーナリズムの中心的な役割を担っています。
たまたま、あすから4泊5日(機中1泊)の予定でニューヨークに滞在し、わたしの母校であるJスクールを訪ねます。「アラムナイ・ウイークエンド(卒業生のための週末)」に合わせて3日間のシンポジウムが開かれるので、そこで最新のジャーナリズム動向を調べておこうと思ったのです(実はこれをテーマにいずれ本を出したいと考えています)。
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小学1年生の長女は友達と毎日のように楽しく遊び、充実しています。先週末には集合住宅内の小学1年生が中庭にほぼ全員集合し、非常ににぎやかでした。
ところが、4歳の長男Aは同年代の友達と遊ぶ機会がほとんどありませんでした。遊ぶ相手はいつも姉の友達で、女の子ばかり。近所に同年代の男の子があまりいないうえ、英語を話せない(正確には話さない)こともネックになっていると思います。
そんなAにとって同年代の男の子と長時間遊ぶ機会がようやく訪れました。保育園で同じクラスのデイブです。2週間前の日曜日(4月5日)にデイブがわが家へ遊びに来て、きのうの日曜日(4月19日)にはAがデイブの家へ遊びに行ったのです。
おかげで、同年代の友達と念願の「戦いごっこ」ができました。きのうはデイブの家でおもちゃの剣と楯をもらい、興奮していました。おかげで、デイブとは少し英語で会話もできました。デイブが息子の英語を聞いたのは初めてのことです。
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古い映画ですが、『コロコダイル・ダンディー』をご存知でしょうか? オーストラリアの奥地でワニと格闘しながら生活するクロコダイル・ダンディーがニューヨークへやって来て、ひと騒ぎする話です。
印象深かったのは、ニューヨークでの初日、クロコダイル・ダンディーが街中で出会う人たちにニコニコしながら「グッドダイ(こんちにわ)」とあいさつしまくるシーンです。見知らぬ人からあいさつされることになれていないニューヨーカーは、戸惑ってしまいます。
カリフォルニアに来て、クロコダイル・ダンディーを思い出すます。街中を歩いていると、見知らぬ人からあいさつされたり、話しかけられたりすることが多いのです。写真は、昨年末にサンタモニカのビーチで遊んでいる長女と長男です。
日本で特に用事もないのに見知らぬ人に微笑みかけたり、話しかけたりすると、変に思われるでしょう。こちらでは、歩いていてすれ違う人と目が合いながら、あいさつしなかったり、目を伏せたりすると、逆に失礼になります。
いくつか実話を紹介します。
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水曜日(4月8日)、いつもよりも早めに保育園へ行き、長男Aをピックアップ。歯医者へ連れて行くためです。Aは早お迎えに喜んでいましたが、少し不安な様子。
「ねえ、パパ。痛くない?」
「痛くないよ。調べるだけだから、心配しないで」
「痛くないかどうか、ちゃんと聞いてね」
歯医者では、X線写真を撮りました。Aは行儀よくいすに座り、作業は順調に進みました。X線写真が出来上がると、若々しくてにこやかなドクター・キムがチェックし、衝撃的な一言。「うーん、全部で8本の虫歯がありますね」。
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すでに書いてきたように、春休みになって長女Kは、毎日キアナと朝から晩まで遊んでいます。それでも足りないようで、きのうはキアナに「ねえ、Kの家に泊まれないなら、わたしの家に泊まって」とせがまれ、あっさりと了解。
親としては「あれ?」と思いました。これまでは就寝時にはママが近くにいないと不安で、外泊にはいつも拒否反応を示していたというのに、ほとんど悩んだ様子も見せなかったのです。
そこでちょっと聞いてみました。
「ママがいなくても大丈夫なの? 『ママがいないと眠れない。だから友達の家には泊まりたくない』と言ってたんじゃないの?」
「うん。でも、泊まってみないと、眠れないかどうか分からないじゃない」
成長したものです。親友のキアナと一緒なら心配無用と思ったのかもしれません。
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ついに長女Kの親友、キアナの誕生日になりました。昨日同様に朝8時ごろにキアナがわが家にやって来て、うれしそう。両親(サラとケニー)からもらった誕生日プレゼント、スクーターがとても気に入っているようです。
この日は特別だから、サラは勉強はしないでキアナのために過ごすもよう。ケニーと一緒にわたしの子供たちの面倒もみてくれることになりました。キアナがKと一緒にいたいからです。ついでに「Aも連れてきて。面倒みるから」と申し出てくれました。
本当は、長男Aは保育園へ預ける予定でした。毎月ざっと8万円の保育料を払っているのだから、姉の春休みだからといってAも毎日休ませるわけにもいきません。でも、きょうに限っては無理でした。
というのも、月曜日にサラがわが家を訪れ、キアナ、K、Aがいる前で次のように話したからです。
続きを読む "息子が「ミー・トゥー」と叫ぶ" »
今週は長女Kの春休み。1週間にわたって小学校は休校するから、ずっと家にいます。保育園は平常通りに開いているので、長男Aと次女Mはそこに預け、Kの相手をすればいいわけです。
頼りになるのは、やはりクラスメートのキアナです。春休み中はどこにも出かける予定はなく、父親のケニーと過ごすことになっていたからです。失業中のケニーは、2歳の次女メイダの子守もしなければならず、わたし同様に大変です。

というわけで、わたしとケニーという父親同士が協力し合って、春休みを切り抜けようということになりました。補足しておくと、わたしの妻は大学の授業で忙しく、あまり家にいません。同様にケニーの妻も勉強で忙しく、週末以外は子守に多くの時間を割けません。
続きを読む "春休みは父親同士でタッグを組む" »
長女Kのクラスメートですぐ近所に住むキアナが金曜日(4月3日)、わが家に泊まりました。ずっと前から「Kの家でお泊りしたい」と言い続けていたキアナ。この日は夜遅くまでKと遊べることになり、大喜び。
Kも同様に大喜びで、お迎えに行くと「きょうはキアナが泊まるんでしょ?」と何度も確認していました。帰宅するやいなや、バックパックをポーンと放り投げてキアナの家へ一目散。Kにとって、友達が寝泊まりに来るのは初めてのことなのです。キアナにかわいがってもらっている長男Aもうれしそうでした。

狭いアパートの中でキアナを収容できるものか、少し不安でした。間取りは2LDKです。すでに助っ人としておじいちゃんが来ているから、実質的に1LDK。でも杞憂でした。2人は同じベッドの中にもぐり込んだのです。キアナはわざわざ毛布を持ってきていたのに、使わずじまいでした。
最近、Kはキアナとばかり遊んでいます。隣に住むジェニファーも親友ですが、教育熱心な韓国人家庭にあり、予定が合わないことが多いです。ところがキアナはいつでも出動OK。だから、週末になるとKはキアナと午前中から夕食時までずっと遊んでいます。おかげで、Kの英語力は日増しにアップしています。家庭教師を雇うよりずっといいでしょう。
親としては、小さいうちは目いっぱい遊ぶことが一番大事だと考えています。勉強は二の次でいいと思っています。友達と遊ぶのが大好きなKに親友ができて、本当によかったです。しかも、友達と遊ぶには、気候や自然(特にビーチ)に恵まれている南カリフォルニアの環境はすばらしいです。
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子供たちはこれまで虫歯とはまったく縁がなかったのに、ついに長男Aが虫歯になってしまいました。きょう、妻がAの歯を磨いていたら、下の歯の奥歯が一部茶色くなっているのを発見。光を当てて汚れを取ると、歯が少しえぐれていました。
4重でショックです。第1に、歯医者でAに痛い思いをさせるかもしれません。第2に、夜寝る前に必ず歯を磨いてやっているというのに、虫歯を防げませんでした。第3に、歯科保険に入っていないから、治療費が高額になります。第4に、ただでさえ次女Mの病気で振り回されているなか、Aを歯医者に連れていくために貴重な1日がつぶれてしまいそうです。
これまでの記事でも書いてきたとおり、Aは保育園で一言もしゃべらず、今なおストレスが高い日々を送っています。そんなこともあり、大の甘党のAの要求にはできるだけ応えてあげるようにしてきました。つまり、日本にいた時よりもお菓子の制限を緩くしています。
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生後10カ月の娘Mが日進月歩で成長している話は時々書いていますが、もう1つ。指をさすようになったのです。
数日前のことです。4歳の息子Aが食卓でMの隣に座ってヨーグルトを食べていました。他人が食べる物は何でも欲しがるMは、わしづかみでヨーグルトを奪おうとしました。「あ~!」と大きな声を出しながら。Aは慌てて席を移動しました。すると、MはAが移動した方向に体をぐいっとねじって、ヨーグルトを指さして再び「あ~!」。
おなかがが空いているのだろうと思い、わたしはベビーフードを取り出して食べさせようとしました。スプーンを口に近付けると、Mは大きく首を横に振りました。なんと、指をさすばかりか、「嫌だ」を表現する方法までいつの間にか覚えていたのです! そしてまたもや「あ~!」と叫び、Aが食べているヨーグルトを指さすのでした。