きのうの夜9時ごろのことです。次女のMがようやく上機嫌になり、わたしのほか姉、弟、祖父、祖母に囲まれて大はしゃぎしていました。それまでママがいなくて泣き続けていたのがうそのよう(ママは月、火、水と3日続けて早朝に家を出て、夜10時過ぎに帰宅)。
そんななか、すっと立ち上がり、わたしのほうに向かって歩き始めました。満面に笑みを浮かべながら、よちよちと数歩進むと、そこでストップ。みんなから「あんよ! あんよ!」と掛け声をかけられると、再び数歩。そんなことを繰り返すうち、結局23歩も歩きました!
それまではせいぜい数歩だったのに、一気に壁を乗り越えた感じです。「初めて歩いた」と言っていいでしょう。
長男Aが通う保育園できょう、「プリK(年長組のこと)」の卒園式が行われました。Aは8月いっぱいまで保育園へ通う予定なので、厳密にはすぐに卒業しません。ただ、来週から夏休みシーズン入りするのに合わせ、今週で卒園する園児も多いのです。
何事にも慎重で、保育園では英語をいまだに話さないA。卒園式で劇をやったり、歌を歌ったりするのを嫌がるのではと心配していたのですが、杞憂でした。大勢の保護者が見守るなかで、満面に笑みを浮かべながら常に堂々としていました。卒園式が終わった後、「楽しかった?」と聞いたら、うなずいていました。大きな進歩です!
例えば、卒業証書の授与式。会場に最初に入場してきたのはA。アメリカ式の卒業衣装をまとい、くるくると回転しながら歩いていました。張り切っている様子が手に取るように分かりました。写真は、1枚目が授与式後に壇上に上がった園児たち(左端がA)、2枚目が入場するAです。
配られたプログラムを見て、笑ってしまいました。そこには、卒園するプリK13人全員のコメントが書かれていました。例えば、「Aはわたしのボーイフレンド」と公言する女の子アメリアは「赤ちゃん組の赤ちゃんの人数を数えられなくなるのが寂しい。先生と会えなくなるのも寂しい。『フラッシュ』に変身できなくなるのも寂しい」とコメント。
そんななか、Aの個所にはコメントが書かれていませんでした。代わりに、次の説明が……。
「『これからわたしたちと会えなくなるのは寂しい?』と聞いたら、Aはうなずいていました」
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先週、小学1年生の長女Kがローラーブレードをゲットしました。買ってもらったのではありません。「ビーバック」という通貨を使い、自分で買ったのです。写真は中庭でローラーブレードを履いて遊ぶKです。
ビーバックは長女のクラス内だけで通用する通貨です。担任のミセズ・ビーが自分の名前とハチをひっかけて命名した通貨です。

スペリングテストで100点をもらったり、絵本を上手に読んだり、宿題をきちんと出したり――。こんなとき、ビーバックをもらえるます。ビーバックで買える品物はクラス内に置かれ、値札も張られています。Kは前代未聞の600ビーバックもため、新品のローラーブレードを買ったのです。
種明かししておくと、Kがローラーブレードを買えたのは、事前に仕組まれていたからです。K本人は、そのことを知りません。
ちょっと前のことですが、ミセズ・ビーから内々に「Kにぜひローラーブレードを買ってほしい。親からもローラーブレードを買うよう促してもらえると助かります」と言われていたのです。どうやらこのローラーブレードは、ミセズ・ビーが感謝の気持ちを込めてKのために特別に用意したプレゼントであるようです。
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先週、わたしがコロラド州ボルダーへ出張中、小学校の学芸会で1年生の長女が「赤ずきんちゃん(Little Red Riding Hood)」を演じました。
演じるといっても、童話の世界の赤ずきんちゃんをそのまま演じるのではありません。道徳を教える一環になるように、セリフなどは変えてあるのです。
後から聞いたところによると、多数の児童が参加した学芸会の中でも、長女のセリフは一番長くて目立ったそうです。台本を見たら、確かに一番長いようです。何しろ、注意書きで「子供が演じるにしては、このセリフは長すぎるかもしれません。必要ならばセリフを複数の役者で分担してもかまいません」と書いてあるのです。
見学できなくて残念でしたが、幸い、妻の知り合いが助っ人としてビデオ撮影してくれました。それを見ると、赤いずきんをかぶった長女が長いセリフをスラスラと暗誦しています。大したものです。
参考までに、長女のセリフを以下に紹介しておきます。
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ついに、次女のMが1歳の誕生日を迎えました。ケーキを食べられるということもあり、長女と長男も朝からわくわく。それだけでなく、近所の子供たちもエキサイトしていました。
夕方、Mを連れて帰宅すると、長女のクラスメート、ジェニファーがわが家へ飛び込んで来て、「Mはどこ? 誕生日でしょう?」と言いながら、ウサギのぬいぐるみをプレゼントとして持ってきました。
「ありがとう。よく誕生日だって知っているね。残念ながら、Mは今、寝ているんだ」
「そうなの? じゃあ、このうさぎちゃんのことは内緒にしておいてね。サプライズパーティーにするから」
サプライズ? 何のことかよく分からず、外に出てみました。すると、集合住宅の中庭にシートが敷かれ、ベンチの上にはMへのプレゼントが置かれていました。ジェニファーがぬいぐるみを持ってきたほか、キアナ(やはり長女のクラスメート)は中庭の草花で作った花瓶、レクシー(長女のクラスメートではないけれども同学年)は葉っぱで作ったカードを用意してくれました。
長女が言いました。「あのさ、Mが起きたらここに連れて来てね。みんなでお祝いするから。ケーキも一緒だよ。シートの上でみんなで食べるから」
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日曜日、長女Kと長男Aを連れて近所の山マウント・ボルディーへハイキングに出かけました。ドラッカースクールの学生と一緒です。
まず、車でドラッカースクールに集合。そこからハイキングコースの起点まで30分程度かかります。南カリフォルニアといえばビーチですが、山もなかなか素晴らしいです。冬はスキーもできるのです。
車内から外を眺めていると、工事現場にショベルカーが見えました。車好きのAは喜んで「見て! ショベルカーだよ!」と叫びました。ダジャレが好きな長女は「シャベルカ~? 面白いの見つけた! 『ショベルカーはしゃべるか』ってどう?」
その後、しばらくダジャレで盛り上がりました。Aは聞いてゲラゲラ笑っているだけでしたが、突然「A君も言いたい!」と大きな声で参加の意思表示。みんなは話すのをやめて「A君、何? 言ってごらん」。そして、Aは満を持して言いました。
「山はしゃべるか~! へへへ」
これにはみんなが大笑い。妻は腹を抱えて笑い、苦しそうでした。Aはみんなのダジャレに笑っていましたが、実はダジャレとは何かを理解していないのです。でも、みんなを笑わせてくれて大活躍でした。