日曜日、長女Kと長男Aを連れて近所の山マウント・ボルディーへハイキングに出かけました。ドラッカースクールの学生と一緒です。
まず、車でドラッカースクールに集合。そこからハイキングコースの起点まで30分程度かかります。南カリフォルニアといえばビーチですが、山もなかなか素晴らしいです。冬はスキーもできるのです。
車内から外を眺めていると、工事現場にショベルカーが見えました。車好きのAは喜んで「見て! ショベルカーだよ!」と叫びました。ダジャレが好きな長女は「シャベルカ~? 面白いの見つけた! 『ショベルカーはしゃべるか』ってどう?」
その後、しばらくダジャレで盛り上がりました。Aは聞いてゲラゲラ笑っているだけでしたが、突然「A君も言いたい!」と大きな声で参加の意思表示。みんなは話すのをやめて「A君、何? 言ってごらん」。そして、Aは満を持して言いました。
「山はしゃべるか~! へへへ」
これにはみんなが大笑い。妻は腹を抱えて笑い、苦しそうでした。Aはみんなのダジャレに笑っていましたが、実はダジャレとは何かを理解していないのです。でも、みんなを笑わせてくれて大活躍でした。
ヤング・プリスクール、プリスクール3、ヤング・プリK、プリK――。何のことなのか分かるでしょうか? 英語の達人であっても、実際に子供をアメリカのデイケア(保育園)に預けた経験がなければ、使ったことがない言葉ばかりではないかと思います。
わたしも、アメリカの保育園を初めて訪ねた時、戸惑いました。「プリスクール3? プリK? いったい何歳児クラスのこと?」という反応でした。プリスクールは就学前、プリKは幼稚園前だとは想像できましたが、「プリスクールとプリKは何が違う? プリK(幼稚園前)がプリスクール(就学前)よりも年長組というのも変だな」と思ったものです。
辞書を引いても無駄です。「ヤング・プリスクール」が何歳児クラスで、「ヤング・プリK」が何歳児クラスなどと言い当てることができる人はまずいないでしょう。アメリカ国内でもデイケアによってクラスの呼び方は微妙に違ってくるから、なおさらです。
まず、アメリカでは幼稚園(kindergarten)が小学校の一部であり、小学校入学前の1年間しかないことを理解しておく必要があります(日本の幼稚園は2年間か3年間)。これではじめて、プリKがプリスクールよりも年長組であることに違和感を覚えなくなります。
続きを読む "アメリカの保育園に「つぼみ組」や「たんぽぽ組」はある?" »
週末の日曜日、カリフォルニアきっての高級住宅街ビバリーヒルズへ行きました。行っただけではなく、数ある豪邸の1つの敷地内にも足を踏み入れました。妻に勧められ、貧困層の教育や医療支援に注力するNPO「
アンコモングッド」が開いた募金パーティーに出席したからです。
ハリウッド映画『ビバリーヒルズコップ』の舞台にもなったビバリーヒルズ。ここの豪邸内に入ったことはこれまでありませんでした。玄関に着くと、まるで高級ホテルに着いたかのように駐車係にキーを預け、車を駐車してもらいました。この屋敷の持ち主はアンコモングッドの支援者です。
中へ入ると受付がありました。そこで入場料として75ドル支払いました。入場料といっても任意であり、強制ではありません。案内状には「75ドル払ってもらえるとありがたい」と書かれているだけです。75ドルはそのままアンコモングッドへの寄付金になります。
よくできた仕組みです。招待されたのはアンコモングッド支援者の知り合いに限定されていたとはいえ、ビバリーヒルズの豪邸内を見たいという人はたくさんいるはずです。そのような人たちの需要にこたえると同時に、アンコモングッドの寄付金集めにもなるのです。
続きを読む "ビバリーヒルズの豪邸で募金パーティー" »
今週は妻が勉強の追い込みで、毎日のように帰宅が夜9時過ぎでした。わたしは助っ人のおばあちゃんと一緒に子供たちの面倒で大わらわ。水曜日は長男を歯医者や散髪屋に連れて行き、まる1日仕事ができませんでした。
「やれやれ」とは思いますが、息子と過ごす時間も楽しいし、後悔していません。2年前に会社を早期退職する際に散々考えたことなのです。
会社員であったころ、平日に自宅で食卓を囲むことはまずありませんでした。独りで食べている場合を除けば、夕食の相手は会社の同僚か取材先。楽しかったと聞かれれば、それなりに楽しかったのは事実です。ですが、本当に意味ある時間を過ごせたかと聞かれれば、必ずしもイエスとは言えません。同僚とはジャーナリズム論を戦わせて有意義な時間を過ごすこともありましたが、同時に社内人事の話などで終始することも多かったからです。
自分が60歳を超えて会社を定年退職したら、かつての同僚や取材先に囲まれて余生を過ごすでしょうか? 彼らと一緒においしいレストランで食事したり、旅行に出かけたりするでしょうか? 自分が病気になったら、彼らが本気で心配し、病院まで駆けつけてくれるでしょうか?
そんな展開にはなかなかならないでしょう。仕事を通じて一緒に過ごした時間がどんなに長くても、結局は表面的な付き合いで終わるかもしれないのです。だとすれば、家族と食卓を囲む回数よりも、仕事仲間と一緒に食事する回数が多い状況は考えものです。
また、自分がベッドの中で臨終を迎えた時、何を基準にして自分の人生が充実していたかどうか判断するでしょうか? 会社の同僚と毎晩遅くまで飲んだことを振り返り、「自分の人生は楽しかった」と思うでしょうか? 会社の部長や役員になったことを思い出し、「幸せな人生だった」と納得するでしょうか?
続きを読む "ベッドで臨終を迎えて何を思う?" »
4歳の長男Aが不機嫌で大変です。けさも、「トランスフォーマーがほしい」などと言い続けてママを困らせ、なかなか家を出られませんでした。
長女と次女はわたしと一緒に車の中で待機していたのですが、8時5分を過ぎてもAが現れないため、ついに長女Kは「学校に遅れちゃうよ~」と泣き始めてしまいました。始業時間は朝8時15分で、通常は1回目のベルがなる8時10分には学校に着くようにしているのです。
ママがどうにかAを車に放り込み、シートベルトを装着させ、いざ出発。ママが「A、早く出ないからKが泣いちゃったじゃない」と強く言うと、Aは「ママ、嫌い! ママ、車降りて!」とさらに大声で泣き始めました。車の中は子供たちの泣き声でずいぶんにぎやかになりました。学校にはぎりぎりで学校に間に合いました。
Kを降ろした後、小学校のすぐ隣に位置する保育園へ車を止めました。ところが、Aは車から出ようとしません。わたしが次女を抱えて車を出て、保育園へ預け、戻ってきても、Aはまだ車の中にママと一緒にいました。結局、保育園に到着してからAを保育士に託すまで、20分以上かかりました。
続きを読む "息子が泣きながら車を追いかける" »
先週、6年ぶりにニューヨークを訪ね、昔と同じ光景を見て懐かしく思うと同時に、変貌ぶりに少し驚きました。
まずは変わらない点。コロンビア大学のキャンパス内は、晴天になると、水着姿の学生たちであふれ返ります。プールで泳ぐのではなく、芝生の上で寝転んだり、遊んだりするのです。日本の大学では見られない光景です。
先週末は、ニューヨークは久しぶりに快晴で、まるでカリフォルニアのように青空が広がっていました。何人か地元の人に聞いたところ、「昨年9月からずっと曇り空が続き、数週間前には雪が降った。こんなに晴れ上がったのは本当に珍しい」ということでした。
というわけで、「めったに晴れないから日光浴しないともったいない」と思い、水着姿になる学生が続出したのでしょう。生後11カ月の次女も芝生の上を思いっきりハイハイしていました。
続きを読む "水着姿の学生でキャンパスがにぎわう" »
先週、コロンビア大学ジャーナリズムスクール(Jスクール)の
同窓会に参加するため、水曜日から日曜日まで4泊五日のスケジュールでニューヨークへ行きました。金曜日から妻と次女も合流しました。卒業年次は違いますが、妻も同じコロンビア大Jスクール卒なのです。
不安が2つありました。1つは、妻が1人で生後11カ月の次女を連れて、無事カリフォルニアからニューヨークへ来られるかどうか。もう1つは、長女と長男がパパとママなしで2晩過ごせるかどうか。
結論から言えば、いずれも杞憂でした。次女は機中、大声で泣き続けるといったハプニングもなく、驚くほど機嫌が良かったそうです。ずっとママと一緒にいられてうれしかったのかもしれません。クレアモントの自宅に残った長女と長男も、助っ人のおばあちゃん(数週間前に助っ人がおじいちゃんからおばあちゃんへ交代)の言う事をきちんと聞き、就寝時に「ママがいられないと寝られない」とダダをこねることもなかったそうです。
おかげで、ニューヨークでは充実した時間を過ごせました。3日間に及ぶ同窓生向けのシンポジウムでは、興味深い講演やパネルディスカッションが多数用意されていましたが、ほぼすべてに参加できました。これほど長時間に及んでシンポジウムを真剣に聞いたのは、本当に久しぶりです。新聞記者時代でもあまりなかったことです。
続きを読む "次女を連れて夫婦でJスクールへ" »
8本もの虫歯が見つかった長男A。1回ごとに2本ずつ治療してもらうことになり、きょうが第1回目。午前中に保育園へAを迎えに行き、そのままドクター・キムの所へ直行しました。ママが作ったそぼろ弁当は車の中で食べました。
「これから歯医者に行くけれども、痛くないから大丈夫だよ。おりこうさんでいられたら、歯医者の後はブロックバスターに行ってビデオ借りよう」
「スクービードゥーとトランスフォーマーがいいな」
いつもよりも早く保育園に迎えに来てもらえたうえ、ビデオレンタル店に行けると分かり、Aは大喜び。そぼろ弁当もあっという間に食べ終えました。本当は生まれて初めて麻酔をかけられ、歯根の治療をされるのですが、そんなことはつゆ知らず。とりあえず作戦成功です。
続きを読む "息子の虫歯治療、初回は「ハイファイブ」で終わり" »