先日、長女Kを預けているデイケア(学童保育)の指導員シェリーから次のように言われました。
「最近、Kはすごい。積極的に話をするし、読み書きも驚くほど上手にできるようになりましたよ。スペイン語を母国語にする学童でもここまで積極的に英語を話しません。ワンダーガール! まさに今、開花しているという感じ」
もちろん、シェリーは親を相手にしてやや誇張して話していたのでしょう。でも、妻も先日、小学校の担任ミセズ・ビーからこっそりと「実はKに国語(つまり英語のこと)の賞を授与しよと考えているんです。今は内緒にしておいてくださいね」と言われたのです。
Kは昨年9月、ABCも知らない状況で小学校1年生のクラスに放り込まれました。日本の保育園ではクラス委員のような性格でみんなをリードしていたのに、アメリカではいきなり「クラスの最後尾にいる無力な存在」に陥り、涙の毎日だったのです。
今思い出しても胸が痛む光景です。入学早々に撮った記念写真の中のKは、今にも泣き出しそうでありながら、無理に微笑んでいて、悲そうです。「トイレに行きたい」とも言えず、ショック状態に陥っていたのです。当時のKの状況については追って記したいと思います。
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きのう、妻がクレアモント大学院を代表する3人の1人に選ばれ、同大学院のドナー(支援者)を前にスピーチしました。新たな人生を切り開くため、夫婦ともに日本で仕事を辞め、家を売り、3人目の子供を生み、大きなリスクを取ってクレアモントへやって来た――こんな話をしたそうです。
タイミングよく、数週間前には妻はクレアモント大学院ドラッカースクールを代表して、ビジネススクールの全米
コンペティションに優勝したばかり。それも併せて報告できました。
妻は「スピーチを即席で用意したけれども、『いいスピーチだったよ』と言ってくれる人がいて、ホッとした」と言っていました。ただ、最も受けたのは、次女Mのパスポートには生後直後の顔写真が使われ、それが5年間有効という話だったそうです。
夫としては、妻の活躍はうれしい限りです。コンペの最中に2晩続けてMを自宅で預かり、協力した経緯もありますが、それよりも大きな理由があります。夫婦のワーク・ライフ・バランスを調整する目的に向け、一歩前進できたということです。
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きょうの夕食時、9カ月になった次女Mを膝の上で抱えながら食卓に座っていたら、Mは目の前にあるバナナに手を伸ばし、すぐに口に運びました。
「あれ? 大丈夫かな?」と思って見ていたら、Mは最初は変な表情を見せ、困惑気味。ところが、すぐに慣れて、どんどんかじり始め、モグモグ。前歯が少し生えているから、バナナは大丈夫なようです。
これまではやわらかい離乳食ばかり。バナナを食べさせる際にも、つぶしてやわらかくしてから与えていました。Mにとって、つぶしていない食物を自分の歯でかじって食べるのは初めてです。その感触を知ってMは明らかに興奮し、「アー、アー(もっとくれ、もっとくれという意味だと思います)」と言いながら、たくさんバナナを食べました。
その後、食卓を囲んでゲームをやることになり、今度はMはママの膝の上に。すると、ママが食べているリンゴを取り上げて、再びかじり始めました。調子に乗ってたくさんかじっていると、しばらくしてゴホゴホ。リンゴは堅くて喉を通らなかったようです。
たわいない出来事ですが、子供の成長を目撃できて、親としてはうれしいです。忙しいサラリーマンだったら、おそらく見逃していたことでしょう。そもそも、サラリーマンをやめていなければ、Mはこの世に生れていなかったかもしれません……。
2日目の夜もどうにか終えました。5回ほど次女のMは夜中に起きましたが、1日目よりはスムーズにいった気がします。
けさはいきなり良いニュースが飛び込んできました。朝、Mを片手に抱えたままフレンチトーストを作り始め、「ひょっとしたら」と思って携帯電話をチェックすると、「We won 1st place!」という一文。コロラド・ボルダーで妻のチームが優勝したのです!
全米のビジネススクールからそれぞれ4人ひと組のチームが参加し、ケースで競い合う
コンペティションです。予選通過でも驚いたのに、決勝でも勝ってしまうとは! Mを相手に2晩乗り切った苦労が報われました。
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9カ月の次女のMがママなしで初めて1晩過ごしました。よく覚えていませんが、夜中に7回前後目覚めて、「ママ~」と泣き叫びました(もちろん「ママ」とは言えませんが、想像するに「ママ」だったと思います)。
わたしはそのたびに起き上がり、Mを抱っこ。再び寝つくまでに20分以上かかるときもあったし、すぐに寝つくときもありました。冷蔵庫の中に3本用意していたミルクはすべて使い切りました。 乳児ですから、疲れれば必ず寝るのは当たり前とはいえ、達成感はあります。
朝7時ごろ、布団の中で目覚めると、Mは横でスヤスヤ。寝不足だったし、土曜日だからもうひと寝入りしようと思ったら、長男のAが目覚め、「朝はホットケーキ食べたい!」。
昨日の夕食がカレーだったから、朝食は残り物のカレーを使ってカレーパンにしようと思っていました。
「A君、きょうはカレーパンだから勘弁してよ。残り物食べないともったいないでしょ」
「いやだ! ホットケーキがいい!」
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次女のMがハイハイをするようになりました。つい最近まで、おなかを床に付けたままの「ズリバイ」だったのに、おなかがきちんと床から離れるようになったのです。
まだ少ししか移動できません。でも、自力で快適に動けるようになったのがうれしくてたまらないようで、あちこちに出かけてはゴミをひろったり、おもちゃ箱をひっくり返したりしています。
大人からすればハイハイなど大したことがないように思えます。でも、赤ちゃんにしてみれば人生一大事。大人にとっての結婚や出産に相当するほど大きな出来事といえるでしょう。
ところが、わたしはもはや、長女と息子が初めてハイハイした時のことを思い出せません。残念なことです。新聞記者にありがちなことですが、当時は会社人間で家にほとんどいませんでした。当然の報いなのかもしれません。
長女のKが夜、わたしと一緒に宿題をやっていると、長男のAも食卓にやって来ました。「A君も英語覚えたいの!」。そのうち、何やらサインを書き始めました。
「上手だね? 何書いているの?」と聞くと、「A君ね、パパといつも保育園に行っているでしょ。パパがいつもサインしているの見ているから、書けるんだよ」と説明してくれました。かわいいです。