
カーピンテリアに来てすでに3泊4日。実は、長女Kの親友キアナも連日一緒です。単に毎日一緒に遊んでいるだけでなく、わが家と一緒にホテルに泊まり、3食を共にしているのです。まるでわが家の一員になったようです。
これだけ長い間同じ空間ににいるのに、子供たちはまったくけんかもしません。キアナはKと一緒に風呂に入り、一緒に髪をとかし、一緒にベッドで寝ています。何をするのも一緒。サラ(キアナの母親)は「キアナはやっと髪をとかすようになったんですよ! Kのおかげです」と言っていました。
きのうはサンタバーバラ動物園へ行きました。動物を見るというよりも、小さな丘の上から段ボール紙で滑り降りるので忙しかったようです。その後、キアナの新居を訪ね、夜はホテルのプール。夜9時ごろまでキアナとKはプールの中ではしゃいでいました(長男は深いプールに入れず、ジャグジーで待機)。写真は、サンタバーバラ動物公園の丘で遊ぶ長女、長男、キアナの3人です。
方や、ケニー(キアナの父親)とサラはあす(土曜日)の結婚式の準備で大忙し。わが家でキアナを預かってもらえて感謝しています。おとといはイタリアンレストランで御馳走になってしまいました。
きょうはケニーとサラと合流し、ビーチで一緒に遊ぶ予定です。結婚式の前日になってようやく自由な時間を確保できるとのこと。ちょっと曇り空ですが、今から楽しみです。
南カリフォルニアのカーピンテリアに着いた翌日の朝、さっそくビーチへ繰り出しました。前日にケニーとサラに教えてもらったビーチです。車で数分の距離で、目抜き通りの近くに位置しています。
夏休みまっただ中というのに、ビーチに人はまばら。砂浜で遊んでいる人よりもジョギングしている人のほうが多かったです。近くでイルカが10匹以上泳いでいるのが見えました。すぐ近くにトイレ、シャワー、更衣室がありました(子供連れにとってありがたいこと)。
小さなビーチは魅力的です。第1に、ビーチの真ん前に難なく駐車できました。何か車に忘れ物したら、歩いて1分の所に車があるのでとても気軽です。第2に、人々がフレンドリーです。この日もビーチチェアを置いて、子供たち(キアナも一緒)を遊ばせていると、すれ違う人から「グッドモーニング!」と声をかけられました。第3に、商業化されていません。個人的にはこの点が一番気に入りました。
商業化されたビーチで思い出すのは、日本のビーチの「海の家」です。そこでビールや焼きそば、焼きトウモロコシなどいろいろな食べ物が売られています。当然、ゴミも増えます。ところがカーピンテリアでは、延々と続くビーチの端から端まで出店は皆無でした。厳密には、砂場用具とカードを売る小さな店が1店だけありましたが、食べ物は売っていません。(補足しておくと、カリフォルニアのビーチではビールなどアルコール類は飲めません。)
「お腹が減ったら困るのでは」と思う人がいるかもしれませんが、それも大丈夫。目抜き通りが近いので、レストランやスーパーへ行くのも簡単なのです。
きょうから今年の夏休み初の長期家族旅行です。目的地は、サンタバーバラより少し南にある小さな海辺の町カーピンテリア。最大の目的は、長女の親友キアナと再会すること、それとキアナの両親ケニーとサラの結婚式に出席することです。
クレアモントからカーピンテリアまでハイウエイ101号を使って2時間ほどドライブ。右手に山、左手に海、前方に濃い霧、雲の切れ目から強い太陽光線――。道中は変化に富み、素晴らしい景色でした。わたしと妻は「いつかオープンカーかオートバイでこのハイウエイを走ってみたいね」という意見で一致しました。
カーピンテリアは、筋金入りのサーファーだったケニーが生まれ育った土地(サラはサンタバーバラ出身)。ケニーとサラから結婚式に招かれなければ、決して訪れることはなかったと思います。2人から「夏休みに家族でピーチへ行きたいなら、カーピンテリアが絶対にお勧め」と言われていただけに、道中、夫婦で期待に胸をふくらませました。
夕方、カーピンテリアに到着。ホテルでケニー、サラ、キアナ、メイダ(キアナの妹)と再会。子供たちはみんな大喜びで、飛び跳ねていました。そのまま町の中心部を経由して近くのビーチを案内してもらいました。
「なんて穏やかできれいな街なんだろう!」。わたしも妻も思わず感動してしまいました。サンタモニカやロングビーチ、ニューポートビーチなど有名なビーチタウンと違い、商業化されていません。ビーチも息をのむほどの美しさでした。