当ブログは、仕事一本やりの新聞記者生活に見切りをつけ、脱サラして海外移住したジャーナリストの個人的な記録です。男性が「ライフ」の比重を増やすことが少子化対策の決め手――これが底流にあるメッセージです。
「自分の体験を語ることによって少しでも世の中を変えられれば」という思いも込めています。そんなわけで、ある程度プライバシーを犠牲にしてでも自分の生活について書き込もうと思いました。
世間では、ワーク・ライフ・バランスについての議論が盛り上がっています。でも、基本的には従来の議論の延長線上。つまり、女性が社会進出するためにどうしたらいいか、言い換えれば女性がキャリアを持ちながら子育てもするにはどうしたらいいか、という問題意識です。
個人的な意見としては、少子化対策の決定打は、男性が仕事中毒の状況を見直して家庭での時間を増やすことにあります。女性の育児休暇拡大、保育園の増設、子育て支援金の拡充など、どんなに環境を整えたところで、男性がほとんど家庭にいなければ、少子化は止まらないでしょう。
具体的にはどうしたらいいのか。男性サラリーマンに有給休暇の完全取得を義務づけるといった対策が有効ではないかと思っています。日本はこれだけ成熟化した先進国でありながら、有給休暇の取得率では「先進国」ならぬ「後進国」なのです。
残業や休日出勤した場合の割増賃金を欧米並みに引き上げる手も有効でしょう。現状では、割増賃金を払ってでも社員に残業させたほうが、会社の利益になるのです。社員が残業するほど会社が損する仕組みになれば、多くの男性サラリーマンが夕食時には帰宅し、家族との時間を増やせるかもしれません。
当ブログでは、ゼロ歳児の次女が初めてハイハイした話など、たわいない報告も多くなると思います。ですが、それも脱サラして「ライフ」の比重を増やした男性にとっては貴重な体験。できればジャーナリスト的な視点も盛り込めればと思っています。
また、副題には「仕事中毒から子育て重視」と書きましたが、「ライフ」の視点から子育て以外の話も取り込んでいきます。自分自身の仕事や生活体験を踏まえて、たとえば英語、文化、翻訳、ジャーナリズム、経済などもテーマにするつもりです。
ブログは初めてで、不案内です。数年間は続けたいと思っています。至らぬところがあれば、アドバイスをいただけると幸いです。