今週は妻が勉強の追い込みで、毎日のように帰宅が夜9時過ぎでした。わたしは助っ人のおばあちゃんと一緒に子供たちの面倒で大わらわ。水曜日は長男を歯医者や散髪屋に連れて行き、まる1日仕事ができませんでした。
「やれやれ」とは思いますが、息子と過ごす時間も楽しいし、後悔していません。2年前に会社を早期退職する際に散々考えたことなのです。
会社員であったころ、平日に自宅で食卓を囲むことはまずありませんでした。独りで食べている場合を除けば、夕食の相手は会社の同僚か取材先。楽しかったと聞かれれば、それなりに楽しかったのは事実です。ですが、本当に意味ある時間を過ごせたかと聞かれれば、必ずしもイエスとは言えません。同僚とはジャーナリズム論を戦わせて有意義な時間を過ごすこともありましたが、同時に社内人事の話などで終始することも多かったからです。
自分が60歳を超えて会社を定年退職したら、かつての同僚や取材先に囲まれて余生を過ごすでしょうか? 彼らと一緒においしいレストランで食事したり、旅行に出かけたりするでしょうか? 自分が病気になったら、彼らが本気で心配し、病院まで駆けつけてくれるでしょうか?
そんな展開にはなかなかならないでしょう。仕事を通じて一緒に過ごした時間がどんなに長くても、結局は表面的な付き合いで終わるかもしれないのです。だとすれば、家族と食卓を囲む回数よりも、仕事仲間と一緒に食事する回数が多い状況は考えものです。
また、自分がベッドの中で臨終を迎えた時、何を基準にして自分の人生が充実していたかどうか判断するでしょうか? 会社の同僚と毎晩遅くまで飲んだことを振り返り、「自分の人生は楽しかった」と思うでしょうか? 会社の部長や役員になったことを思い出し、「幸せな人生だった」と納得するでしょうか?
続きを読む "ベッドで臨終を迎えて何を思う?" »
先週、コロンビア大学ジャーナリズムスクール(Jスクール)の
同窓会に参加するため、水曜日から日曜日まで4泊五日のスケジュールでニューヨークへ行きました。金曜日から妻と次女も合流しました。卒業年次は違いますが、妻も同じコロンビア大Jスクール卒なのです。
不安が2つありました。1つは、妻が1人で生後11カ月の次女を連れて、無事カリフォルニアからニューヨークへ来られるかどうか。もう1つは、長女と長男がパパとママなしで2晩過ごせるかどうか。
結論から言えば、いずれも杞憂でした。次女は機中、大声で泣き続けるといったハプニングもなく、驚くほど機嫌が良かったそうです。ずっとママと一緒にいられてうれしかったのかもしれません。クレアモントの自宅に残った長女と長男も、助っ人のおばあちゃん(数週間前に助っ人がおじいちゃんからおばあちゃんへ交代)の言う事をきちんと聞き、就寝時に「ママがいられないと寝られない」とダダをこねることもなかったそうです。
おかげで、ニューヨークでは充実した時間を過ごせました。3日間に及ぶ同窓生向けのシンポジウムでは、興味深い講演やパネルディスカッションが多数用意されていましたが、ほぼすべてに参加できました。これほど長時間に及んでシンポジウムを真剣に聞いたのは、本当に久しぶりです。新聞記者時代でもあまりなかったことです。
続きを読む "次女を連れて夫婦でJスクールへ" »
8本もの虫歯が見つかった長男A。1回ごとに2本ずつ治療してもらうことになり、きょうが第1回目。午前中に保育園へAを迎えに行き、そのままドクター・キムの所へ直行しました。ママが作ったそぼろ弁当は車の中で食べました。
「これから歯医者に行くけれども、痛くないから大丈夫だよ。おりこうさんでいられたら、歯医者の後はブロックバスターに行ってビデオ借りよう」
「スクービードゥーとトランスフォーマーがいいな」
いつもよりも早く保育園に迎えに来てもらえたうえ、ビデオレンタル店に行けると分かり、Aは大喜び。そぼろ弁当もあっという間に食べ終えました。本当は生まれて初めて麻酔をかけられ、歯根の治療をされるのですが、そんなことはつゆ知らず。とりあえず作戦成功です。
続きを読む "息子の虫歯治療、初回は「ハイファイブ」で終わり" »
小学1年生の長女は友達と毎日のように楽しく遊び、充実しています。先週末には集合住宅内の小学1年生が中庭にほぼ全員集合し、非常ににぎやかでした。
ところが、4歳の長男Aは同年代の友達と遊ぶ機会がほとんどありませんでした。遊ぶ相手はいつも姉の友達で、女の子ばかり。近所に同年代の男の子があまりいないうえ、英語を話せない(正確には話さない)こともネックになっていると思います。
そんなAにとって同年代の男の子と長時間遊ぶ機会がようやく訪れました。保育園で同じクラスのデイブです。2週間前の日曜日(4月5日)にデイブがわが家へ遊びに来て、きのうの日曜日(4月19日)にはAがデイブの家へ遊びに行ったのです。
おかげで、同年代の友達と念願の「戦いごっこ」ができました。きのうはデイブの家でおもちゃの剣と楯をもらい、興奮していました。おかげで、デイブとは少し英語で会話もできました。デイブが息子の英語を聞いたのは初めてのことです。
続きを読む "息子が友達と初の「戦いごっこ」" »
すでに書いてきたように、春休みになって長女Kは、毎日キアナと朝から晩まで遊んでいます。それでも足りないようで、きのうはキアナに「ねえ、Kの家に泊まれないなら、わたしの家に泊まって」とせがまれ、あっさりと了解。
親としては「あれ?」と思いました。これまでは就寝時にはママが近くにいないと不安で、外泊にはいつも拒否反応を示していたというのに、ほとんど悩んだ様子も見せなかったのです。
そこでちょっと聞いてみました。
「ママがいなくても大丈夫なの? 『ママがいないと眠れない。だから友達の家には泊まりたくない』と言ってたんじゃないの?」
「うん。でも、泊まってみないと、眠れないかどうか分からないじゃない」
成長したものです。親友のキアナと一緒なら心配無用と思ったのかもしれません。
続きを読む "娘が初の外泊" »
ついに長女Kの親友、キアナの誕生日になりました。昨日同様に朝8時ごろにキアナがわが家にやって来て、うれしそう。両親(サラとケニー)からもらった誕生日プレゼント、スクーターがとても気に入っているようです。
この日は特別だから、サラは勉強はしないでキアナのために過ごすもよう。ケニーと一緒にわたしの子供たちの面倒もみてくれることになりました。キアナがKと一緒にいたいからです。ついでに「Aも連れてきて。面倒みるから」と申し出てくれました。
本当は、長男Aは保育園へ預ける予定でした。毎月ざっと8万円の保育料を払っているのだから、姉の春休みだからといってAも毎日休ませるわけにもいきません。でも、きょうに限っては無理でした。
というのも、月曜日にサラがわが家を訪れ、キアナ、K、Aがいる前で次のように話したからです。
続きを読む "息子が「ミー・トゥー」と叫ぶ" »
長女Kのクラスメートですぐ近所に住むキアナが金曜日(4月3日)、わが家に泊まりました。ずっと前から「Kの家でお泊りしたい」と言い続けていたキアナ。この日は夜遅くまでKと遊べることになり、大喜び。
Kも同様に大喜びで、お迎えに行くと「きょうはキアナが泊まるんでしょ?」と何度も確認していました。帰宅するやいなや、バックパックをポーンと放り投げてキアナの家へ一目散。Kにとって、友達が寝泊まりに来るのは初めてのことなのです。キアナにかわいがってもらっている長男Aもうれしそうでした。

狭いアパートの中でキアナを収容できるものか、少し不安でした。間取りは2LDKです。すでに助っ人としておじいちゃんが来ているから、実質的に1LDK。でも杞憂でした。2人は同じベッドの中にもぐり込んだのです。キアナはわざわざ毛布を持ってきていたのに、使わずじまいでした。
最近、Kはキアナとばかり遊んでいます。隣に住むジェニファーも親友ですが、教育熱心な韓国人家庭にあり、予定が合わないことが多いです。ところがキアナはいつでも出動OK。だから、週末になるとKはキアナと午前中から夕食時までずっと遊んでいます。おかげで、Kの英語力は日増しにアップしています。家庭教師を雇うよりずっといいでしょう。
親としては、小さいうちは目いっぱい遊ぶことが一番大事だと考えています。勉強は二の次でいいと思っています。友達と遊ぶのが大好きなKに親友ができて、本当によかったです。しかも、友達と遊ぶには、気候や自然(特にビーチ)に恵まれている南カリフォルニアの環境はすばらしいです。
続きを読む "長女のおかげで家族ぐるみの付き合い" »
生後10カ月の娘Mが日進月歩で成長している話は時々書いていますが、もう1つ。指をさすようになったのです。
数日前のことです。4歳の息子Aが食卓でMの隣に座ってヨーグルトを食べていました。他人が食べる物は何でも欲しがるMは、わしづかみでヨーグルトを奪おうとしました。「あ~!」と大きな声を出しながら。Aは慌てて席を移動しました。すると、MはAが移動した方向に体をぐいっとねじって、ヨーグルトを指さして再び「あ~!」。
おなかがが空いているのだろうと思い、わたしはベビーフードを取り出して食べさせようとしました。スプーンを口に近付けると、Mは大きく首を横に振りました。なんと、指をさすばかりか、「嫌だ」を表現する方法までいつの間にか覚えていたのです! そしてまたもや「あ~!」と叫び、Aが食べているヨーグルトを指さすのでした。