幸いなことに、わが子3人はとても仲良しです。最近は月齢18カ月の次女も体力が備わり、長女と長男の遊びに加われるようになりました。写真は、長男のパンツを頭にかぶってふざける3人です。
3人が一緒に遊ぶ様子を見ていると、「思い切って3人の子供を産んで良かった」とつくづく思います。以前、タレントの桐島かれんのエッセイを読んだことがあります。そこでは、彼女が自分自身の子供時代を振り返り、「子供が3人いると1つの社会ができる」と書いていました。わたしは「その通りだな」と実感しました。
というのも、3人いると親に頼らなくても”自立”してくれるのです。調子に乗ると1時間以上は3人で勝手に遊んでくれます。長男のパンツをかぶって遊んでいる時がまさにそうでした。時々「喉が渇いた」とか「あれ取って」とか言うだけです。当たり前ですが、一人っ子では常に親が相手しなければなりません。
鳥取県知事を2期務め、現在は慶応大学教授の片山善博も同意見です。日経ビジネス記者時代にインタビューしたことがあるのですが、6人の子持ちである彼の持論は「子供は1人目が1番大変。2人目はそこそこ大変。3人目以降は格段に楽になる。日本では大半の夫婦が1人目か2人目で終えてしまう。だから『子育てはつらい』という考えを持ってしまう」です。
もちろん、3人が1つの社会を作れるようになるまでは大変です。長女が3歳、長男が1歳の時などは、妻の負担が非常に大きく、夫婦喧嘩になることもしばしばでした。わたしが忙しいサラリーマンで家事をあまり手伝えず、妻は「3人目は絶対に産まない」と宣言していたほどでした。
長女と長男と遊ぶようになったとはいえ、オムツが取れない次女はまだスタートラインに立ったばかり。なお親中心です。「社会」の成立まではあと1、2年は必要かもしれません。でも「社会」は必ず成立します。その兆しが見えてきたのです。